第3章 目覚めはいつも鴉の声
椿「起キロ 主様 起キロ」
『…?あぁ昔の夢か…なに?椿?』
随分と鮮明な夢だったな…
鱗滝さん元気かなぁ
あ、この子は私の鎹鴉の椿
椿「南東 南東へ行ケ 癸ノ隊士3人ガ鬼ト戦闘中
増援 増援」
『…柱が増援って十二鬼月でも出たの?』
椿「十二鬼月デハナイ タダ主様ノ邸カラ近イ
タダソレダケ」
『え、なにそのお前家からコンビニ近いからいけよ的な感じ』
椿「…御館様カラノ ゴ命令ダ 速ク 行クゾ」
『御館様からのご命令だったら行くしかないじゃん』
結紐で髪をポニーテールにしてから羽織と日輪刀を手に持ち 桜邸をあとにした────