第5章 歓迎は心して受けよ
「ねぇねぇ、弟が帰ってくるまで僕の相手をしてくれない?」
朝食を食べ終え自室へ向かおうとすると髭切様に引き留められた。
「ぼくがあそんでもらおうとおもっていたのに。髭切のあいてなら、しゃくですがしかたないですね。あるじさまのいいつけです。きょうはあきらめます」
と、今剣様はどこかへ行ってしまう。
髭切様の口から出た『相手』という言葉…。
つまりそうゆう意味であるとは思う。
でも…
起き抜けに薬研様のお相手をしたばかりだ。
まだ、その時の気だるさが身体に残っている。
いくら私に与えられた仕事だといえど、慣れない身体に立て続けは辛い…。
出来れば…
「髭切様。今すぐ…というのはご容赦して貰えませんか?」
思いきってそう口にすると、
髭切様はキョトンとして、
それから直ぐに「はははっ」と笑った。