第2章 本丸
審神者様の態度が砕けたとて、私の役割は予想したものと変わらなかった。
到着早々に小さな男の子達に囲まれ、浴室へと連れられた。
後に、彼らも男士様達だったと知った。
身体を清め、用意された寝間着を纏う。
真っ白い生地のそれは、湯上がりの肌がうっすらと透けるような気がして、心地が悪い。
ここでもまた白を着せられる。
私にとって白は忌み嫌う色となった。
それから…
審神者様の部屋へ連れられ、
私は処女を散らした。
「痛い事はしたくないけど。最初は痛いと思う。ごめんな」
そう言った審神者様は黒い布で私の目を覆ってから行為を始めた。
ハジメテだというのに、
何も見えない状態で行われる夜伽。
「痛い」
「怖い」
何度そう叫んだだろう。
でも…それを咎められる事もなく、
黙ったまま打ち付けられる身体。
骨ばった手が少々荒っぽく身体をなぞる。
審神者様が何も言わない、喋らない事が余計に恐怖を増幅させた。
視界を奪われるのは想像以上に怖い。
せめて、目隠しをはずして欲しいと懇願したけれど、それは叶えてもらえず、
「悪りぃな。我慢しろよ」
と、雑な手つきで頭を撫でられたのを覚えている。