第2章 轟焦凍 おひるね
〇轟サイド
ゆずきが寝てしまった。
まぁ最近テストもあったしあんまり寝てないんだろうな、と深く気にせずゆずきを見る。
スースーと規則的な寝息を立てるゆずきの頭をなんだか撫でたくなって、少しだけ頭に触れてみた。
サラサラで綺麗な髪の毛が、はらりとゆずきの顔を滑っていく。
「…俺も眠くなってきたな…少し寝よう」
自分に体を預けていたゆずきの体をゆっくりと倒し、ふたりでベッドに横になった。
すやすや眠るゆずきの顔を優しい眼差しで見つめる。
「お前は綺麗だな…」
そんなことを呟きながら、2人で夢の中に入った。