第6章 蝶々結びの秘め事《共通ルート》/ ♥
────蝶々結びの秘め事は
こうして既成事実を作って、
全ては白日の下に晒されるのか。
その淫らな関係も、
気持ちなんて伴わなくても、
結果に残るのは同じ事。
望まれていなくても、
種は実を結び───………
そして、その紅の華を咲かすのか。
その場から逃げてしまいたかった。
政宗は私に純粋で強い想いをぶつけてくれたのに……
今の私は一体なに?
ただ蜜な行為に溺れた、ただの弱い女。
その結果がこれならば……
私はこの先、一体どうしたらいいのだろう。
いつしか、空は鉛色に曇り始め。
ぽつり、ぽつりと雨粒が滴り始めていた。
そう、あの日と同じ。
雨は…全てを覆い隠してしまう。
だったら、私自身も隠して。
この零れる涙も、全て全て。
お願いだから……
優しいその指で拭わないでくれと。
それを、願わずにはいられなかった。
➳✩⡱ここから、ENDが分岐します。
秀吉END、政宗END、お好みのENDを選び
お進み下さいませ(*´꒳`*)
*政宗END*
美依を保護した政宗。
お前はお前でいい、傍にいろ……と、
美依と一夜の関係を持つ。
そして、奥州に帰る日。
隣にいる美依を守るように、
秀吉の前に立ちはだかるが──……
注)政宗ENDは『姫のヒメゴト*蜜月と蝶*』にて
掲載予定です、ご了承ください
*秀吉END*
蝶々結びを置いたのに、その晩美依は
部屋には戻って来なかった。
そして、信長の口から美依は政宗と
奥州に向かったと聞かされ、追いかける。
美依と行為を持ったのは何故なのか、
秀吉の真の想いとは一体なんなのか……
その全てがようやく明らかとなる。