第5章 【誕生記念】Sugar HONEY-金平糖の罠- / ◆
────それは、俺達の知らない所で
密かに…計画が練られていたらしかった
『焦れったいあいつら…どうにかしたいな』
『まぁ、もうすぐ秀吉の誕生日でもある』
『何か良い案はないでしょうか?』
『どっかに二人、閉じ込めたらどうです?』
『閉じ込める…貴様ら、良い案を思いついた』
何故、俺は気づかなかったのか。
まさか…そんな話し合いがされていたなんて。
『……なるほど、それは良い案ですね』
『ははっ、さすが信長様、妙案を思い付く』
『ならば、俺はそれに華を添えてやろう』
『……何をする気ですか、光秀さん』
『それにはお前の手が必要だ、家康』
『ゆめゆめ、抜かりなく事を進めよ。よいな』
こうして迎えた、俺の誕生日。
突拍子もない誕生日の祝いは……
その当日の真っ昼間、
安土城勢総出で、行われたのだ──……