第4章 欠けた月に浮かぶ蜜影 / ◆
「────美依、お前が欲しい」
欠けた月よ、
永遠の恋を写して輝け
そして、鮮やかに回れ
満ちる時よ
俺達の姿を刻んで───………
『お前が好きだった、美依。
ずっとずっと……お前だけを見てた』
『ぁっぁんっ…やっ……!』
『好きだ、本当に、美依……っ』
『ぁっ…ぁあっ!秀吉、さっ……!』
恋焦がれて、全てを晒して。
手に入れたのは、俺だけのお前だ。
もっと早くに伝えていれば……
熱を持て余す事も無かったのに。
恋路は時には上手くいかない。
でも、素直になって良かった。
お前を愛してよかった。
────美依、
俺のかけがえのない…愛しい女
その夜、俺達は全てを曝け出し、何度もお互いの熱に溺れていった。
愛していると絶え間なく囁いて。
お前を、俺の想いで貫いていく。
その日出ていた三日月は、冴え冴えと凍るように輝いて……
いつまでも、いつまでも。
俺達が交わる姿を、その影に写していたのだった。
欠けた月に浮かぶ蜜影
了
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*おまけの小話
以前書いた秀吉さん自慰物語と
少し似てしまったのはさておき←
片想いからの、一人戯れは
いかがだったでしょうかー?
信長様と『色々』あって遅くなった
美依ですが……
何があったのでしょうね?
それは皆様の想像の中で✩.*˚笑
2020.03.11
未艶拝