第2章 世界で一番お姫様 / ◆
────世界で一番お姫様
可憐に咲き誇る、純白の華よ
「もう一回……な?」
「……っ、中、おっきく……!」
「言っただろ、欲情して止まらないって」
「……っ」
「足りないんだろ、美依?」
「そ、そんな事、な……」
「なら、躰に聞いてやる」
求めるがままに、溺れて
そんなお前も、全て愛しい
今日一日だけじゃなく、明日も明後日も
お前だけが、俺の姫君だから
愛してるよ、美依
二人きりの世界から……
帰れなくなっちまう、な?
その夜、俺達は俺達しかいない世界で、何度も狂おしい程に求め合った。
この想いは花弁みたいに舞って、降り積もり。
お前に贈った辻が花の着物みたいに、鮮やかに染まるのだ。
言葉だけじゃ足りないから……
身体で、心で、想いを伝えていく。
結ぶ、幸せな夜は終わらせない。
火照った肌を重ね合わせて───………
俺だけの愛らしい姫に、常しえに続く想いを誓った。
世界で一番お姫様
了
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*おまけの小話
某有名ボカロに出てくるフレーズ、
『世界で一番お姫様』
なんか、わがままになった姫だったり
なんでも言う事聞いちゃう秀吉さんとか
とにかく可愛いお話が書きたかったのです!
可愛いお話になってるかは不明ですが←
時代は乱世でも、こんな日常の一コマも
いいなって思います♡
2020.02.29
未艶拝