第14章 寝苦しい夜
「あ、兄者さん……?」
聞きなじみのある声にほっとした
「なんだか。驚かさないでくれよ」
「こんな真夜中にどうしたんだ?電気もつけずに…」
兄者の疑問に
「ちょっと、のどが渇いちゃって…」
と少女は返した
「そうか。水飲むか?」
しかし、よく見ると少女の手には
彼女専用のコップがあった
「いえ、もう飲んだので大丈夫です。もう寝ます!おやすみなさい!」
少女は少し慌てた様子でそう言うと、コップをシンクに置き
2階へと戻っていった。
「……?一人でコップに水を汲んで飲んだ……?あいつそんなに背伸びてたのか」
少し、疑問が残ったがまぁいいかと
兄者も自室に戻ると、ベットに入り
ゆっくりと眠りに落ちていった。