第14章 寝苦しい夜
おついちは今日、単独依任務で
帰ってくるのは明日(正確に言うと今日だが)
の昼ごろのはず
では弟者か?
これも違う、一回寝たらなかなか起きないあいつが
こんな夜中に目を覚ます可能性は低い
はすでに寝ているはず……
「泥棒か……?」
ぼそっとそうつぶやき
枕元に置いてあったハンドガンを手に取る
そのまま音を出さないように
部屋のドアを開け、ゆっくりと階段を下りていく
リビングの扉の前で
深呼吸をしてからドアノブに手をかける
そのまま銃を構えながら
リビングに向かって
「誰だ」
と牽制する
すると、帰ってきた声はとても聞きなじみのあるものだった