第13章 緑からの指令
は久しぶりに商店街へ行くのでとても
わくわくしていた
弟者に手を引かれながら辺りをきょろきょろと見渡す
公園では子供たちがブランコを揺らしたり、縄跳びをしていて
その公園の入り口では子供のお母さんらしき人たちが楽しそうに談笑している
なんの変哲もないこの町の日常が垣間見れて
は少し
暖かい気持ちになった
ふと、前を見ると見たことがあるピンク髪の男性が見えた
「弟者さん。あれ……」
「ん?何??」
が指をさした先を追うと
弟者も彼に気が付いたらしい
「あれ?メロさんだ……!ねぇ!。探偵ごっこしよう!」
「探偵ごっこ……??」
そう言いながら二人で電柱の陰に隠れた
「そう!後ろからこっそりメロさんについていくの!」
悪戯っ子のように笑う弟者に
「面白そうです!」
とも笑顔で返した。
「あ、でも。見つかったら怒られないですかね?」
「メロさんはそんなんじゃ怒らないよ。大丈夫。それに…」
「この俺が見つかるワケないでしょ!」
「お、弟者さん……」
「なぁに?」
驚いた彼女とは裏腹に弟者はニコニコ……
もといニヤニヤした表情を浮かべながらを見た
「いや、その……」
彼女が弟者の後ろを指さす
「後ろ?」