第12章 馬の耳に
「算数はどこまでやったんだ?」
いつの間にかおついちが買ってきた
ドリルを開きながら兄者がにそう聞く
「えっと。少数までです。」
「おっ。いいね。そしたら文章問題をやってみようか」
「はい。」
兄者に渡されたドリルを受け取り
問題を解いていく
元々、算数は得意ではないにしてみれば
難問が次々と押し寄せてくるようだったが
それでも、昨日弟者に教えてもらったことを思い出しながら
鉛筆を動かしていく。
「できました!」
一通り時終わったドリルを兄者に渡す。
「どれ。見せてみろ」
ふむ。と考えながらが解いた答えを見ていく
「Perfect.よくできたな」
よしよしと兄者が彼女の頭を撫でる。
「それじゃあ。今日は少数のかけ算だ」
「はい。」
はまた、視線を机に向けた