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My Sweet Home

第2章 1STMission



階段を上ろうとしたところにおついちさんから
「声をかけても起きなかったらたたき起こしてね」

と、とてもいい笑顔で言われたので
少し困惑した顔で「はい」
とだけ返事を返した。

階段を上った二階には、部屋が4つある

一番右奥が兄者さんの部屋
階段を上ってすぐ右側が弟者さんの部屋
その左側はおついちさん
左奥の部屋は、今物置になっているが
そのうち私の部屋になるらしい

目的の兄者さんの部屋の前に行きドアをノックする
「兄者さん。起きていますか?」

……返事がない
恐る恐る扉を開けると部屋が真っ暗だった
遮光カーテンでもつけているのだろうか
手探りで電気をつけると
目の前には
高く積まれた書類と電源が入れられたままのパソコンが置かれた机があった

その左側、窓際に置かれたベッドが大きく盛り上がっている
そっと近寄ると
ベットの上では部屋の主が寝息をたてていた

「兄者さん。朝ですよー。起きてください!」
と声をかけてみたが
「もうちょっと寝かせてくれよ……おっつん」
そういって寝返りを打つだけだった。

「どうしよう……叩き起こすなんてできないし……」

しかし、このままだと起きないのはには容易に想像できた
まるで、日曜日のお父さんだ

仕方ないので兄者の体をゆする
「あーにーじゃーさん!!」
「わかった!わかったから!」
ようやく目が覚めたらしい。
ベットの中で大きく伸びをする

「今日の起こし方はずいぶん優しいじゃねぇかおっつ…」

声をかけたはずの相手が間違っていたことに相当驚いたのか
こちらを見る目が大きく丸くなる

「??……何してんの?」
「あの……おついちさんに起こしてきてって頼まれたので……」
「あー…ありがとな」

よしよしと頭をなでられた。
私を見る瞳が何となく優しげだった
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