第4章 蝶屋敷で働く私と炭治郎様の物語〜嫉妬編
『炭治郎様は悪くありませんっ…私の問題でー』
全てを話し終わると炭治郎様は安心したような顔をした。
「そう、だったのか…ごめん…不安な気持ちにさせて」
『そんなことないですっ、私がもっと心が広ければ』
「でも、リルルが嫉妬してくれたなんてなぁー」
そう、嫉妬。
私はカナヲ様に嫉妬していた。
それを知ってか炭治郎様は嬉しそうにぎゅうぎゅうと抱きしめてくれる。
『…た、炭治郎様っ、苦しいっですっ/// それに誰か来たらっ///』
「ダメだ…どんだけ辛かったと思ってるんだ?」
『…うっ、ご、ごめんなさいっ…』
「でもここじゃ、イチャイチャ出来ないからな、リルルの部屋に行こうか?」
『…っ!?///イチャイチャって///…ひゃあっ//』
炭治郎様は軽々と私を持ち上げるとお姫様抱っこをした。
「外から回るからな、しっかり掴まって」
『…やっ、あの普通に行けばっ…きゃあっ//』
外に出ると屋根伝いに私の部屋へと走った。
ベッドに下ろすとさっと馬乗りになる炭治郎様。
『…あ、あのっ、お風呂入ってからっ//』
「…ダメだ、もう我慢出来ないからな」
『…んぅっ!?///』
両手を恋人繋ぎにしながら抑えられて、口付けされる。
いつまで経っても慣れることない炭治郎様との口付け。
簡単に開いてしまう私の口内はするっと炭治郎様の舌でいっぱいになる。
『…はぁ、んぅ、っぁっ///』
「…んっ、はっ」
私と炭治郎様の唾液が混じってぴちゃぴちゃと音を出す。
舌も絡めとられ、呼吸がおろそかになってきた。
『…んぅっ//、ぁっ、ぅっ///』
苦しくてぎゅっと炭治郎様の両手を握りしめると、名残惜しそうに唇を離した。
「…はぁ、はぁ// もう苦しいのか…?」
『…ん、はぁっ//、は、いっ//』
「いつまで経っても慣れないな、リルルは」
『はぁっ、ご、めんなさ、いっ///…はぁっ』
「謝らなくていいぞ? それより触ってあげないとな」
炭治郎様の手が離れて、私の服に手をかける。