第2章 蝶屋敷で働く私と炭治郎様の物語〜誕生日編
抵抗しようにも両手は炭治郎様の両手で固定されて、動けない。動けても炭治郎様に敵うわけないのだけれど。
「…っ、はっんっ…」
『…ぁっ、ふぁっ///』
最初にした時とは違って、なんだか余裕のない感じがする口付けだった。
ちゅっ、ちゅっと、音を立てて息つく暇もなく重ねてくる。
慣れていない私は、そろそろ息が続かなくて、動けない手の代わりに足をもじもじ動かしてみた。
「…っ、はぁ、っ、また、苦しませちゃったね」
『はぁ、はぁっ///…はぁ…だい、じょうぶです』
「とてもそうは見えないけどなぁ…」
『…あ、のっ、///』
「んー? どうした?」
『…わ、たし、贈り物用意、してなくて…』
「平気だ、リルルを貰うから」
『……ふぇっ⁉︎///』
そう言うと炭治郎様はまた甘い口付けを降らせてきた。
『…んぅっ///』
「…はぁ、んぅっ」
炭治郎様との口付けは気持ちいい。
好きな人とする口付けってこんなに気持ちいいものだと今まで知らなかった。
炭治郎様の舌が私の口内に入ろうとしてくる。
軽く口を開けるとするっと、入ってきた。
『…はっ…うっ、ぁっ///』
舌を絡めとってきて、ぐるぐると口内を舐め回す。
「…んっ、はっ」
ちゅぱっと唇を吸われて、離れる炭治郎様に私は何もかも奪われたような気分になって、何も考えられなくなった。
『…はぁ、//』
「…匂いが凄い濃くなった…///」
炭治郎様は、するすると足の方へ移動した。
『…た、炭治郎さんっ?///』
「ここ、いじってあげようと思って…」
1番恥ずかしい場所を撫でられて、ビクッと体が跳ねる。
『…ぃやっ、ま、待ってくださいっ///』
「…だめだよ、今日は何の日?」
『…うっ、炭治郎さんの、誕生日ですっ…///』
「そう、いい子だね、だから、待たない…」
炭治郎様は私の足をガバッと開いた。
『…〜っ///』
「…あれ?、もう湿ってるみたいだけど? キスだけで濡れちゃったのか?」
見ただけで濡れてるなんて思わなくて、何も言葉が出なかった。