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ハリー・ポッターと沈黙の天使

第35章 【進路相談】


 授業が終わり、談話室に戻るとクリス達は先ほど出された『強化薬』のレポート作成に取り掛かった。
 しかしクリスを除き、他の3人はあまりペンが進んでいない様子だ。ロンなんかは、書いては直し、書いては直してばかりいる。
 開始から20分余り、ついにロンが叫びだした。

「あー!あのマルフォイのやつムカつく!!な~にが『尋問官親衛隊』だ!」
「落ち着けロン、あのバカがちょっと良い気になって騒ぐのはいつもの事じゃないか」
「でもシャツが出てるだけで減点だぜ!?」
「しかるに弟よ、これからは全裸で過ごせ。さすれば出るシャツはない」

 話しを聞いていたのかそれとも噂が耳に入ったのか、ジョージが神妙な顔をして話しかけてきた。
 相方のフレッドも、うんうんと腕を組んでうなずいている。

「俺たちもやられたぜ。2階の廊下でモンタギューのヤツとぶつかったからって、減点されそうになった」
「されそうに――って事は、されなかったの?」
「その前に『姿くらましの飾り棚』に頭から突っ込んでやった」

 なるほど、そう言う手もありなのか、とクリスは1つ勉強になったと思った。
 だがそう思ったのはクリスだけらしい。ハーマイオニーなんかは大きく口を開けて、言葉を失っていた。
 彼女が言葉を取り戻すまでの間、フレッドは鼻をほじって待っていた。

「な、なんて事したの、あなた達!今の校長はアンブリッジなのよ!?今度は何されるか分からないわ!!」
「そう、そこだよハーマイオニー。今の校長はあのガマガエルだ」
「そんなヤツの下で、俺たちが大人しくしている理由がどこにある?」
「と言うと?」
「新しい校長に、俺たちから就任のご挨拶をしようかと……」
「駄目よっ!!」

 反射的にハーマイオニーが叫んだ。あまりの大きな声だったので、談話室にいた生徒の殆どの視線が一瞬にしてハーマイオニーに集まった程だった。
 ハーマイオニーは短く息を吸い、眉をハの字に曲げて懇々と双子に説明した。

「今度騒ぎを起こしたら、退学騒ぎになるかもしれないのよ?あの女は今それだけの権限を持っているわ。2人とも卒業までもうすぐなのに、そんな事になったら将来が台無しよ!?」

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