第15章 ハジメテをキミと。※番外編
外されたブラウスの隙間から彼の大きな手が入ってきて、下着の上から胸に触れた。彼のごつごつとした長い指が擦れて先端に触れて、なまえの身体はぴくり、と小さく反応する。それからブラジャーのホックが外れた音が小さく響いた。露になったなまえの胸を堪能するように、五条の指はゆっくりと象るように撫で上げて、包んで、そして揉みしだいた。
深いキスで塞がれていた口からそっと、五条の唇が離れた。珍しく少し荒くなっている彼の呼吸に恥ずかしくなって、けれどそんな余裕のない彼の顔も見てみたくて、薄目をあける。
愛おしそうに瞳を細めてこちらを見つめる五条と目があって、また心臓の鼓動が早まる。慌てて瞳を閉じれば、そのまま五条のさらさらの白い髪が首に降りてきて。彼の熱くなった舌が、首筋をゆっくりと撫でていく。やがてそれは胸まで降りてきて、五条は焦らすようにゆっくりと胸の周りを舐めてから、敏感な部分を吸い上げ、そして優しく噛みついた。
『……んっ』
初めて感じる感覚に思わず声が出る。そんななまえの反応を確かめながら、五条のもう片方の手はなまえの太ももを優しく撫で上げた。そして、パンツにその指がかかった瞬間、なまえは思わず目と口を開いた。
『ちょっ…、まって、電気……電気、けして』
自身の胸に顔を埋めていた五条が、顔をあげる。彼の表情は、悪戯にほほ笑んでいて。
「やだ」
『な、なんで!?こういうことって暗いところでするもんでしょ!?』
「電気消したらなまえの身体がよく見えないじゃん」
『よく見なくていいから!!早く消して』
胸にあてられている五条の手を離そうとすれば、そのまま五条の右手になまえの手は簡単に拘束された。
「ダーメ。俺が今までどんだけ我慢してきたと思ってんの?これくらいのご褒美くれたっていいでしょ」
『嫌だよ、恥ずかしい!』
「恥ずかしがるなまえが見れるとか俺得でしかねーじゃん」