第2章 「弟では、ないですね」【竈門炭治郎】
「まず始めに、すみませんでしたッ・・!!」
ゴツン!
すすっと恭しい仕草で襖を閉めた炭治朗くんはおもむろに畳に自慢の石頭を打ち付けた。
盛大な謝罪と言えば聞こえは良いがどちらかというと土下座、いいや床への頭突き。伊之助くん風に言うと猪突猛進そのもの。痛い、音だけで、痛い。
そもそも畳なんていうのは柔らかく衝撃を吸収しやすい素材だと認識していたのだが、何故薪と薪を打ち付けたような子気味良い音が出るのだろうか。炭治朗くんの頭は何でできているんだろう。
人間の弱さというべきか、はたまた嫌なことを遠ざける防衛本能というやつか。無意識にどうでもいいことへと思考を向ける自分に気づきはっとする。
決して自分は炭治郎からの謝罪を目的に彼を部屋にいれたわけではないのだ。
「顔を上げて炭治郎くん」
「いえ、俺の軽率な行動で#name1#さんを混乱させてしまいました。任務終わりで疲れていたのに・・だから許して貰えるめで、俺はこうしています!いえ、こうさせて下さい!」
「怒ってない、怒ってない!私こそ炭治郎くんの気持ち考えないで子供扱いしてたから・・ね?」
「でも、#name1#さんからは困ってる匂いがします・・。嘘つかなくていいです。俺は後輩としても、男としても、最低な方法で#name1#さんに近づこうとしました。あり得ませんよね・・こんな自ら嫌われるような真似をして、その上許してもらおうなんて・・、で、でも俺の気持ちは本当で!やり方を間違ってしまったけれど・・俺は!本気で#name1
#さんのことが好きなんです!」
ぎゅん、
腹部から心臓にかけてむず痒い感覚。
それは不快なものではなくて、某恋柱の言葉を借りるならとっても可愛い、きゅんきゅんするわ!
おそらく一世一代の愛の告白を受けているわけだが何故ここで出てくる感想が可愛いなのか。
それは私が彼を子供扱いしているから__ではない。
この世のどこに、耳まで赤くした少年の土下座告白にかっこいい!と胸ときめかせるやつがいるか、特殊な嗜好の持ち主ではない私にはかっこいい!よりやはりその行為はかわいくて、ついでに愛しいわけで。