第3章 天和国へ
ある公立高校の入学式の日
登校初日なのにいきなり有名になったやつがいた
「ねえねえ知ってる?」
そう聞いてきたのは俺の幼馴染の佳奈だった
「なんの話?」
「D組の日ノ原君が痴漢捕まえて、しかも、冤罪かけられていた子を助けたんだって」
「そうなのか?」
あまり関心を持たなかったが、実は内心すごいなと思っていた。
ひどい言い方するけど、普通の人はそんな勇気無いと思う
「なんかかっこいいけど バカじゃね?」
「え?なんで?そういうのかっこいいと思うけど」
「だって勇気あるけど、先輩にねらわれそう」
そう話していると先生が入ってきて、体育館に行けと言われた