「新テニ」理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
第1章 理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
丸井たちがビタミンドリンクを飲み干すと、6つのカップのうち3つ、カップの底に数字が黒マジックで書かれているものが見えます。
大石が持つカップが「1」、不二の持つカップが「3」、木手の持つカップが「2」とカップの底に黒マジックで数字が書かれていました。
「乾、カップの底に書いてある数字が順番か?」
大石が飲み干したカップを横にし、乾に見せて聞くと、
「ああ」
と、乾は頷きます。
「じゃっ、最初はオレたちだねん、大石」
菊丸が大石の肩に手を回し、
「ああ」
大石は大きく頷き、菊丸とコートに立ちます。
大石と菊丸の立つネットの向こうは赤と青と緑のコーンが立っていました。
「大石、同じ色のコーンにサーブを5回連続当てたらいいって乾が言ってたっけ?」
前衛にいた菊丸が後ろの大石の方を振り返ります。
「ああ、そうだよ。英二、何色のコーンを狙おうか?」
「じゃあ、赤にしようか」
「赤な」
「なあ、木手、2人同時にサーブを打つとき、後衛にいる人、大変だな」
大石と菊丸が赤のコーンを狙ってサーブを打ったとき、丸井が木手に話し掛けました。