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GalaxyAngels

第1章 結成!GalaxyAngels


スコットの答えにアレン長官がキレた。
「お前も地球出身のエリート坊ちゃんだろ!
良いか、これは長官命令だ!拒否は許さん!

お前ももう38だ…、現場は若い奴に任せて結婚とかも考えろ
…これ以上、母さんに心配掛けさせるな」
アレン長官はスコットの母親の再婚相手、つまりは義父に当たる。しかし、スコットは母方の姓を名乗り、その事をレスキュー隊では伏せて活動していたのだ。
アレン長官の苦言にスコットは渋々了解した。
(くそっ…痛いとこ突いて来やがる
おふくろの事を言われたら拒否出来ねぇだろ)
スコットと義父アレンの仲は、軽口を叩き合うくらいだから悪い訳ではない。しかし、スコットにとって唯一の肉親である母親の事を出されると言い返せなかった。

実の父親はレスキュー隊員であったが、彼がまだ子供の頃、救助活動中の事故で亡くなっている。その父親は彼に何時も命の尊さを教えていた。亡くなった後も彼にはヒーロー的な存在で、意志を継ぐ様に救助隊員となった。
(あの時は、おふくろに反対されると思ったけどな…)
母親は反対どころか「命懸けでやってきなさい!」と力強く送り出した。夫が命を懸けた仕事を息子が選んだ事に妻として誇らしかったのかも知れない。
(若いうちは散々無茶やっておふくろに心配かけてきたし、たまには義父(おやじ)の顔を立ててやるのも親孝行ってもんだよな)
スコットはそんな言い訳を自分に言い聞かせていた。
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