第2章 初出動！

「そろそろ鎮火しそうっす
しかし、銀河連邦の消火剤はよう消せますね」
ロブの報告にスコットは頷いた。
「みんな！最後まで気を抜くなよ！」
スコットの激が飛ぶ。ブリッジのメインモニターには炎が収まり煙りが燻る施設が映し出されている。消火作業艇も着陸し施設内の消火に当たっていた。

施設内ではアインのチームが消火をしながら出火元を探している。
「グレン、そっちはどうだ？」
「外の消火は終わったぜ
今は施設裏手から中の消火を始めてる
両側から攻めれば速攻で終わるぜ」
グレンのチームは施設裏手から突入していた。
「もう少し真面目にやれ…
とにかく鎮火が先決だ」
「おぉ、さっさと終わらせようぜ」
アインとグレンの会話を聞いていたスコットが割り込んだ。
『お前ら、いつまで遊んでるつもりだ
すぐに消して帰ってこい！』
「｢ラジャー！｣」
スコットの命令でレスキュー隊員全員に気合いが入った。

程なくしてアインが出火元と思われる場所を見付けた。鉱山掘削用の機材や潤滑油などの保管所だ。漏れ出た潤滑油に漏電したスパークが火を点けたと見られる。
施設の隅々までチェックし消火が完了した事を確認してレスキュー隊は帰艦した。