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俺の異世界奮闘記

第5章 初冒険!


「説明がややこしくなるから、違う世界とか言わないの」
小声で怒られてしまった。
「悪りぃ悪りぃ…
でも、なんでモンスターなんているんだろうな?」
ティアナが説明してくれたが、モンスターと呼ばれているのは動物が狂暴化したものらしい。
狂暴化の原因は魔法因子に依るものと言われているそうだ。
「魔法因子?何だそりゃ?」
俺が聞き返すとエルが答えた。
「魔法因子がないと魔法は使えないのよ
空気に含まれてるから魔法使いなら誰でも何処ででも使えるけど、たま~に暴走するのよね…
ほとんど動物なんだけど、稀に人が暴走することもあるわ」
「人がモンスターになるのか?」
「人の場合はちょっと違うのよ…
魔法使いが魔法を使えなくなったり、使えない人が使える様になったりするのよね」
エルは微妙な笑みを浮かべていた。
(…確かに微妙だ)
「じゃあ…俺が魔法を使える様になるかも知れないのか?」
「…ならないとは言わないけど何万人に一人…可能性低いわよ」
ティアナが苦笑いで答えた。
(そう言うことか…)
「まぁそれなら、目の前の問題を片付けるか」
俺はダンジョンの先を見詰めた。
「あら、小猫ちゃんも気付いたの?」
「俺は夜目が効くんだよ
変なのがいるのが見えてるんだ」
今更モンスターくらいじゃ驚かないさ。
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