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俺の異世界奮闘記

第4章 何で俺が…


まず、刀に暁丸と言う名前がある事に驚いた。
「ふん、猫左衛門といい暁丸といい、お前達の世界は変わった名前ばかりだな…」
『それはこっちの台詞だ
ローズやらティアナやらダットンやら、意味が分からん』
ローズと暁丸が言い争いになりそうだったので割って入った。
「まぁまぁ、お互い世界が違うんだから仕方ないだろ?」
これでお互いなんとか納得はしてくれた。
(めんどくせぇな…)

「ところで、斬魔刀って何だ?」
俺は暁丸に聞いてみた。
『そんな事も知らんのか…
斬魔刀とは魔を打ち払う刀の事だ…
退魔刀とも言われている』
「マとは魔物の事か?」
ローズが口を挟む。
『この世の者ではない輩の事だ
鬼や妖怪(あやかし)…、人に仇なす悪しき者達だ』
「…って事は魔獣も斬れるんだな」
ローズはニヤッとして、一人納得していた。
何か嫌な予感がする。
「あっ、でもそれなら冒険者にはもってこいの武器だよな」
『お前にはまだ使わせん!』
暁丸にあっさり断られた。
「何でだよ!
今は俺が持ち主だぞ」
『小僧の腕ではわしが刃毀(はこぼ)れしてしまうわ!』
「うっ…」
暁丸の言い分に返す言葉が無かった。
「小僧の負けだな
使える様になるまで、ディアスにしっかり剣術を習えよ」
ローズは笑いながら自分の部屋へ行ってしまった。
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