第8章 ※幸せな時 (不死川実弥) ※
夜空に星が瞬く頃に彼は帰宅した。日中は私が家事と子守りをし彼は稼ぎに出掛けてくれている。夜になっても人喰い鬼を警戒しなくて良いのは助かるが無意識に腰に刀を携える事が何度もありその度に実弥さんに注意され溜め息を吐き呆れられた。
食事を摂り風呂に入った後に家族三人で床につく。赤ん坊が寝付いた後に私は実弥さんの布団に潜り込み手を繋ぐと彼は訝しげな表情を見せた。
「どうしたァ・・・?」
「・・・幸せを堪能していました」
至福の時。もう痛い思いも苦しい思いもしなくて済む。亡くなった人達を思い出すだけで涙が溢れるけれど今は大切な人が傍にいてくれるから私は生きていける。そう呟くと彼は私の身体を抱き寄せ唇に食らいつく。着物をはだき露になった胸を包まれ指で突起を擦られると声が漏れた。
「・・・んっ!」
胸の突起を口に含まれ舌で舐められると甘い声が漏れ出す。優しく丁寧に胸に触れ突起を舐められる度に身体を小さく震えた。
「あ・・・っ!実弥さん・・・」
名前を呼ぶと彼は顔を上げ鋭い目付きでこちらを見る。彼の身体は筋肉質で傷だらけだ。
「」
未だに名前を呼ばれる度に緊張してしまう。彼は私の股の間に顔を埋め始めた為に止めようと声を掛けるも舌先で蕾を開かれ甘い声が漏れた。
「あ!ん・・・っ」
舌でジワリと奥から滲む蜜を味わってから一番感じる部分を探すようにして花弁を吸われ裏側を丁寧に舐められ声を上げビクビクと身体を揺らす。
「・・や・・・あぁ・・っ!」
音を立てて舐められ私は喘ぐのを我慢できなくなり爪先をビクビクと揺らした。
「あっ!・・・ひゃあ」
溢れる愛液が布団に染みをつくると身体を震わせ頭が真っ白になる。
「気持ち良かったか・・・?」
「ん・・・っ!」
小さく頷くと彼は満足そうにニヤリと微笑む。喘ぐのを我慢できなくなった頃、彼は二本の指を差し込み膣の中を掻き回す。
「ひゃあ・・・んっ!」
口からは唾液が溢れ指を奥に挿し込まれると甘い声が漏れる。身体を震わせ絶頂を迎えると白い液体が彼の指に絡み付く。その愛液を実弥さんは躊躇無く舐めた。私は恥ずかしさから真っ赤な顔を両手で隠すと足を開かされ、その間に体を割り込ませた。ひたりと先端を入り口当てられ息を詰める。