HUNTER × HUNTERに無理やり転生してみた
第3章 さぁいざ!出発だ!
「むー…マチ姉の意地悪。」
「あんな変態に近寄ったらダメだって、いつも言ってるだろ!彼奴なんっでもいけるんだから、食べられたくなかったら黙ってつけてな!」
僕はすっかりむくれて、大人しくマスクをつけられる。そうしていると何処からか絶叫じみた声が聞こえてきた。
《ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!》
『うわぁあぁ!?!びっくりした…』
「お前ら何驚いてるんだ。何時ものフェイタンの拷問が始まっただけだろ?」
「リルもレイも今日はなんか変だよ?普段落ち着きのないリルは兎も角、普段落ち着いてるレイまで…、リルなんか拾って二人で食べたりしてないだろうね?」
「食べてないよ!と言うか僕そんなに落ち着き無いわけじゃないもん!レイの声に驚いたんだもん!」
「何も食べてない…!私、リルの声に驚いただけだもん!」
僕悪くない!私悪くない!と二人して喧嘩をし始めた。ぽかぽかと叩き合うだけだが、念が入れば怪我をしかねない。それを見て団長とマチは呆れ笑いをし、マチは喧嘩を仲裁する。
「わかったわかった。悪かったよ私の気の所為だ、だから喧嘩するな。団員同士のマジギレご法度なの、2人は忘れてないだろ?」
『…はぁーい』
「そろそろ他の団員も此処に来るんだから、大人しくしてるんだぞ?ほら、コレやるから。座って食べるんだよ。」
そう言うとマチは2人に棒キャンディを差し出して、座るように促した。
「うさちゃん飴!わぁい♪マチ姉ありがとう!」
「うさぎ…♪ありがとうマチさん!」
そして二人は仲良く座り飴を食べて他の団員が集まるのを待つことにした。
団員が着々と到着するなかでリルとレイは変態に捕まっていた。
その変態は両脇に2人を抱えながら心底楽しそうにニコニコしており、それをマチとシャルナークが見上げながら会話をする。