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星の砂✩【銀魂】

第4章 知り合いは多いと得をする


『婦女暴行?』

「あぁ…」

あれから屯所についた私と沖田隊長、そして一番隊が副長室に集められた

どうやら副長の話では以前からマークしていた敵の組織が今回ある建物に婦女を誘拐して立て籠っているらしい

『誘拐したうえに暴行まで加えるなんて最低ッ!』

「奴等の目的は何なんですかィ?」

「金…と、女だ」

『…え?』

お・ん・な ?

目を点にして副長を見つめると彼は煙草を灰皿に置き言った

「金は何とかなるが女まで、しかも上玉要求されちゃ手の打ちようがねぇ…そこでお前ら一番隊を呼んだ」

そう言って副長は私をじっと見つめる

『え…まさか副長…』

「…囮になってくれ結衣」

はああああ!!!?

『な、何で私が!副長私を売るつもりですか!!』

「んなわけねーだろ。お前が婦女に紛れ込んで奴等の気を引き付けてる間に俺達が裏から攻め込む作戦だ」

土方さんの言葉に他の隊士達が口々に喋り出した

「大石ちゃんが危ねーよ副長!」
「そうだそうだ!」

みんな…。

「じゃあ誰が代わりにやるってんだよ」

『で、でもッ…』

「ちょっと待ってくだせェ土方さん!それァ考え直したほうがいいんじゃねェですかィ?」

『沖田隊長…』

ひょっとして私のことが心配で…?

「大石が上玉ってどういうことですかィ」

そこオオオ!?

「まだ山崎が女装したほうが女らしく見えると思いますぜ?」

マジでしばきたいこの人!!

沖田隊長の言葉に副長は何故か少し考えている様子でいよいよ私の怒りは頂点に達した

『わかりましたよ!!』

「?」

『私が行きます!!』

こうなったら囮でも何でもなってやる!!

「お、おぉ…頼んだ」

決行は来週の夕方だそうだ。

ちくしょーっ誕生日じゃないかッ!

副長に頷きそのまま沖田隊長に振り向くと目を逸らされた

絶っ対に成功して見返してやるんだからッ!

『あ!!』

「?どうした結衣」

『ド、ドラマの再放送ーっ!!』

「…やっぱ不安になってきた」

慌てて部屋を飛び出した私を見て副長がそう呟いたことをこの時の私は知らなかった
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