第24章 計画は大抵計画通りにはいかない【真選組女中編④】
ヤキモチ…?
もしかしてそれは…さっき沖田隊長が女の人達にナンパされた時のことを言ってるのだろうか。
ヤキモチ…って…。
『…そ、そんなんじゃありませんよ!!』
「…。」
『わ、私が沖田隊長にヤキモチなんか妬くわけないじゃないですか!』
あぁ…私は必死に何を言ってるんだろう。
『大体沖田隊長が女の人と何しようが私には関係ない…ことで…っ!』
口が…止まらない。
『私は…沖田隊長のことなんかッ…』
止まれ…私の口!!
拳を握り、ぎゅっと目を瞑った次の瞬間
『痛ッッ!!』
沖田隊長に強めのデコピンを食らい、思わずその場にしゃがみ込んだ
『ッ…いきなり何するんですか!』
「いや目ェ瞑るからデコピン待ちかと思ったんでィ」
『そんなわけないでしょう!お、沖田隊長…が急に変な事言うから…』
「はぁ?あんなの冗談に決まってんだろィ、何マジに受け取ってんでさァ」
そう言って呆れたように笑う沖田隊長の言葉に私は目を点にして固まった
え…冗談?
「よくわかんねェけどお前緊張してるみてェだったから冗談かまして解してやろう思ったんでィ」
『き、緊張なんてしてませんよ!!それにわ…わ、わかってましたから!!私だって別に本気で返してたわけじゃないですし…』
必死に言い訳を並べていると次の瞬間、沖田隊長が私の耳に顔を近づけボソッと呟いた
「んな真っ赤な顔して言われても説得力ねェぜィ…」
少し意地悪な笑みを浮かべて私の前を歩いて行く沖田隊長に私は一気に胸の鼓動が早くなるのを感じた
どうしよう、この任務
全然普通に出来る気がしない!!