第22章 災難は1度や2度じゃ終わらない【真選組女中編②】
お妙さんの後を追いかけ店の入り口まで向かうと私はそこにいた数人の人物の姿に目を見開いた
「おっ妙さーんっ!あなたの勲でーす!」
「近藤さん…仕事中はやめてくれ」
きょ、局長に…副長!?
「土方さん、たった今こちらに到着したみたいでさァ」
「そうか…」
沖田隊長まで!?
ま、まさか
幕府のお偉いさんって…。
緊迫した空気の中、額に嫌な汗を掻く私は局長達が頭を下げた次の瞬間店の中に入ってくるその人物に更に目を大きく見開いた
うそ…まさか…ほんとに…。
隣に立つ銀さんを横目で見ると彼も私同様目を血走らせ固まっていた
あ、あれは…
「では、どうぞごゆっくりと楽しんでいって下さい
上様」
しょ、将軍かよぉおおお!!!