第16章 無意識ほどタチの悪いものはない【帰省編④】
「本日はもう遅いですし、今晩はぜひここでお休みになっていって下さいね!」
『…えっ』
「あー…すいやせん」
え!?
「ささっ、お布団の準備ももう整っておりますのでどうぞこちらの部屋へ」
『ちょ、何で準備されてるんですか!!』
「…悪ィですね」
お菊さんに連れられるがまま、部屋に向かう沖田隊長を唖然として見つめる
ちょ、ちょっと待って!!
「さ、結衣様もどうぞこちらへ…」
先程とは打って変わって満面の笑みを浮かべるお菊さんに腕を掴まれ引きずられる
『え!?ちょ、…まっ!』
何でそうなるのぉぉおお!!?