第3章 No.3
今日も図書委員の当番。
私は図書館へと向かった。
図書館までの距離はそんなにない。
私たちの教室からだと、
一個下の階に降りて、
ずっとまっすぐ行くと、
突き当りにあるのが、箱学の図書館。
私立高校ってだけあって、多分他の高校よりわりと大きい。
図書館に着くと、
肩をトントンっと叩かれる。
新開「お疲れさま。俺も間に合ったみたいだね。」
新開王子が満面の笑みでこっちをみていた。
「う、うん、じゃあいこっか。」
図書館のドアを開け、二人で中に入る。
受付スペースの中に私たちは入って、
生徒の本の貸出と返却を対応する。
女の子E「あ、新開くんだっ!この本、お願いします!」
新開「うん、ありがとう。返却日は一週間後だよ。」
女の子E「新開くんいるなら絶対くる!!」
恐るべし新開パワー。
絶対返却してくれるじゃん。
本の中身読まなさそうだけど。
ーガラガラッ
お、だれか入ってきた…ってお前かい。
東堂「お、!新開と仕事をちゃんとしているではないか!」
「何しに来たのよ、尽八。」
東堂「課題のために必要な本を借りに来たのだ!!」
「ちゃんとした理由…笑」
新開「お、尽八。お前が図書館にいるのは珍しいな。しかもちゃんと本を…借りている。笑」
東堂「そんなに珍しいか!?俺が本を借りてる姿が!!!」
「尽八うるさいよ。ここ図書館。」
尽八は不満そうな顔で本を借りて、
図書館を後にした。
まるで台風だ。あいつは昔からそう。
しかも良くしゃべる。
100m先にいてもあいつの「ワッハッハー」
で場所を特定できる。そんな愉快な尽八。
新開「本当に元気が出るよな尽八見ていると。」
「本当だよね。昔からずっとあんな感じだよ。」
新開「そうか、ちゃんは幼馴染だもんな。」
新開と尽八の昔話をして、盛り上がれてよかった。
本当によかった私の好きな人と、幼馴染が同じ部活で。
私はぱっとしないし、なにかの才能がずば抜けてあるわけでもないけど、神様はもしかしたら、唯一この繋がりだけは与えてくれたのかもしれない。
・・・尽八が「山神」なのであれば、その山神が引き合わせてくれたかもしれないな。ありがとう、尽八。