第2章 No.2
私はそこから毎週自分の当番になったら、
窓の外から自転車競技部の練習をみるようになった。
もちろん、尽八も見てあげてたよ。
なんかおしゃべりが多そうで、
後輩うざそうな顔してるけど…。
そんな今日、新開が練習にいないことに気づく。
って、そんなことに気づいてしまう私って気持ち悪いな。
もはや病気だな。
そう思ってた。
ーガラガラッ
誰かが図書館に入ってきたみたい。
あまり気にせず私は戻ってきた本の整理をしていた。
窓の外みても新開の練習みれないからね。
「ごめんね、ちゃん」
え?
顔を上げたら、新開がいた。
新開「最近インハイ前で練習優先していたんだけど、寿一に委員の仕事行ってないことバレちゃってさ。」
寿一…あ、あの金髪に眉毛太い人か。
「全然大丈夫だよ。大した仕事ないし…それより練習は…?」
新開「問題ないさ。」
新開はとびっきりの笑顔を私に向けた。
どんどん好きになっていくのが分かる。
新開「で…何をすればいいんだ?」
私は新開に図書委員の仕事を一通り教えた。
といってもそんなに大した仕事はないから、
30分もあれば、全て覚えられてしまう。
新開「案外シンプルだな。けどずっとこれを一人でやってもらっちゃって悪かったなちゃん。」
「いいのいいの。気にしないで。インハイの方が大事だし。尽八も言ってた。」
そう、みんなにとってのインハイがどれだけ大事かっていうのは、東堂尽八から半端じゃないほど語られてきた…
『いいか!インハイというのは箱学!俺らにとって最も重要かつ重大な大会だ!』
『無論!優勝以外ありえないな!ワッハッハー!』
『も見に来るがいい!俺の勇姿を!』
って…。
新開「優しいな、ちゃん。インハイちゃんのためにも頑張らないとな!」
なぜさらっとそういうこと言える…?