第5章 No.5
ー新開side
箱学は、小さな大会でも本気だ。
俺自身もインハイ前の公式大会。
しかもちゃんが見に来る。
練習でも100%出し切ろうと思った。
校門がゴールのスプリンター勝負。
俺が一番可愛がってる後輩泉田との勝負だった。
泉田「アブ!アブ!アブ!」
泉田も本気だ。
お決まりの雄叫びが聞こえる。
「あるるるるるる!!!」
俺も直線鬼と化した。
ゴールまであと少し。
いけ、隼人。
「よしっ!!!」
俺が先に校門をくぐり、勝負に勝てた。
泉田「新開さん…はぁはぁ…さすがです!!」
「泉田も早かったよ。危なかった。このままクールダウンしてくる。」
俺はそう言って自転車から降りず、
そのまま学校の外へ行った。
「新開くん!かっこよかったよ!」
「早かったー!」
「かっこいいー!」
東堂「今日は新開の女子ファンが多いな。」
ちょうどクールダウンにきた尽八と合流した。
「あぁ。俺が鬼になるのに本当に物好きだ。」
東堂「そういえば、も見てたぞ。」
「え。」
東堂「しかしもう姿は見えないな。引いてしまったかもな!」
笑顔でそんなに傷つくこと言わないでくれよ尽八。
荒北「どーしたのォ?恋してンの新開?」
「そんなことないよ、靖友。」
次はクールダウン中の靖友と合流してしまった。
東堂「何意味の無い嘘をついているのだ!」
荒北「ハッ!おめーの彼女はあのウサギだと思ってたけどなァ。」
「うさ吉も、大事だ。」
東堂・荒北「「も?」」
「あっ…。」
東堂「む。こんなに動揺してる新開初めてみたぞ。」
荒北「そうだな。図星じゃナァイ!」
やばい。俺の中で好きなのかどうなのかまだ確定したわけではないのに、周りにこんなに言われてしまうと、自分でもよく分からなくなる。
福富「好きな女以外にもお前は頭を撫でるのか?」
ここにきて寿一も合流…。
「いや、それは、えっと…。」
ドヤ顔の尽八。
ニヤつく靖友。
真顔の寿一。
これは…どういうことなんだ…。