第5章 No.5
無理だかっこよすぎて、やばい。
私の頭には新開のポンポンの感覚が残っていた。
気がした。
ボーっとしている私は、うさ吉を膝に乗せたまま、動けずにいた。
「か、かっこいいよ…反則だよ…。」
思ってもいなかった展開に、
私は本当に何もできなくなった。
使い物にならない物体と化していた。
「まだ立てないのか?ちゃん。」
頭に手を置かれた。
これは絶対に新開。
え、ずっとみられてたかな、私の独り言聞かれてたかな。
私の後ろに立ってるその人の顔は見えず、頭に手が置かれてるだけ。
どうやって、振り向こう、どんな顔を新開に向ければいいの…。
勇気を振り絞って私は後ろを向いた。
「やめてよ…っ…しん…か…い。」
そこに立っていたのは…。
東堂「ワッハッハー!乙女の顔だったなー今の!写真に収めておきたかったくらいだ!!」
お前かい…。
尽八はニヤつきながら私の頭から手をおろした。
こいつ。からかいやがって。
「ねぇ、面白くないんだけど。」
東堂「いやーすまんすまん。新開とフクがうさ吉の小屋から戻ってきてるのをみて、いるのかなーと思ってここを覗いたまでだ。」
「なんで覗きに来たの。」
東堂「んー?新開にきっとなにかされて魂抜けてるのではと思ってな。そしたら見事にその通りだったのだ!!いやー魂を連れ戻せてよかったぞ、俺は。うむ。」
また腹を抱えて笑う尽八。
ムカつく。
東堂「いやー、けどどうだ新開。かっこいいだろ?俺の次にだが。」
思わず笑ってしまった。
「クスッ、新開が一番だけど、うん、かっこいいと思う。」
東堂「なにっ!?あいつがかっこいいのは認めるが、俺よりかは美形ではないな!!無論俺が一番だ!!」
「はいはい。練習戻んなよ。笑」
東堂「なんで笑っているのだー!!!!言われなくても戻る!!!!」
そしてぷんすかしている尽八はすぐに携帯を出し、いつものように彼に電話をする。
東堂「巻ちゃん!!!俺は幼馴染に新開よりかっこよくないと言われた!」
巻島『間違ってないショ』
東堂「なにーーーーーーーーーー!!!」
私は大笑いしながら、尽八の背中を押した。
「早く練習戻りなって!笑」
東堂「巻ちゃーーーーん!!!!」