第4章 No.4
ー新開side
『のことが好きではないか。』
尽八の言葉がぐるぐると頭の中を回る。
そんなこと言われてしまったら余計意識をしてしまうというか…。
俺は、好きなのか?
いや、良い子だなとは思うけど…。
ーガラガラッ
「おはよー」
「新開おはよー」
「おっはー」
クラスのみんなが俺に挨拶をする。
「ああ、おはよう、みんな。」
自分の席について、席の近いちゃんを発見する。
(そうだ、今朝のこと謝らなきゃ。)
「ちゃん」
「ん?」
「今朝ごめんね、尽八と話し盛り上がっちゃって…。」
「あぁ、全然気にしてないよ!大丈夫。」
ニコッと笑うちゃんはなんだか一段と可愛く見えて、俺は恥ずかしくなってしまった。
「こ、今度出る大会みにきてよ!さっき尽八と話してた大会で…。」
え、俺は何を言っているんだ…。
ちゃんはびっくりした顔をして、固まってしまった。
そりゃそうだよな、突然俺から興味のない自転車のレース誘われても…。
「い、いくよ…!」
「本当に!?俺、頑張るから、みててよ!」
あーどうしたんだ隼人…。
俺はなんでちゃんを誘ったんだ。
自分でも良く分からない。
きっと、尽八と大会の話してる途中にちゃんがいなくなってしまったから、悪いな、と思って俺が誘ったんだ…そうだよね、そうだ…落ち着け隼人…らしくないぞ…。
「けど、どうして突然…?」
えっと、どうしてだ。
「尽八が自転車に乗ってるとこもあまり見たことないだろ、きっと。」
よし、ナイス隼人。
「うん、本気で走ってるのはみたことない…かな?」
「だったらちょうどいいなと思ったんだよ!」
「別に尽八の本気はどっちでもいいけど…新開の本気の走りはちょっと興味あるかも。」
あれ。
「そんなこと言われたら、俺、相当本気出さないとな。」
俺は思わずちゃんにバキューンポーズをしていた。
「これ、必ず仕留めるって時の俺の、合図。」
え?ちゃんを仕留める…?