第4章 No.4
ー東堂side
新開「ーーーっていう流れでいいかな?」
「うむ。問題はないな。そのオーダーフクにも提案してみよう。」
って、自転車の話になるとつい熱くなってしまう。
の存在をすっかり忘れていた。
「あ、すまない、自転車の話になるとつい…。」
振り向いたらもうはいなくなっていた。
新開「あれ、悪いことしてしまったな…どうしても尽八に大会の話をしたくて…あとでちゃんに謝らないとな。」
「あー問題ない。あいつはこんなことで怒りはしない。」
新開「そうか。ならいいんだけど…。にしてもちゃんって本当に良い子だよな。」
お、これは、東堂尽八。
いっちょ幼馴染のためにひと肌脱ぐタイミングではないか…?
やはり山神たるもの、キューピットくらいせねばならんな。うむ。
「そうなんだよ。昔から本当に気の利く良い子でな。幼い頃から一緒にいるから、最近は当たり前みたいになってしまっている。」
新開「羨ましいよ、あんな子が幼馴染で。俺、もっと前から仲良くしていればよかったな、って、少しだけ後悔しているよ。」
「これから仲良くしていけばいいではないか。なにか問題でもあるのか?」
新開「いや、ないんだけど…なんていうんだろう、まだ少しだけ距離を感じるんだ。」
おい、待て、これは恋愛相談なのか?
それとも友達相談なのか?
新開はどう思っているんだ…?
聞くべきなのか、聞かないべきなのか…。
新開「俺、そんなこと女の子に思うの初めてかもしれない。」
え!?自分から言ったーーーーーー!
「新開。それは…のことが好きなのか?」
新開「分からないなぁ。これはそういう感情なのかな?」
「うむ。きっとそうだ。」
実は恋愛経験ほぼゼロの俺。
適切なアドバイスは分からないが、とりあえずドヤ顔で言い切ってみる。
「それは、のことが好きなのだと思う。」
新開「やっぱそうなのかなぁ」
照れくさそうに下を向く新開。
本気じゃないか。
これは、いいことを聞いてしまった。
真ん中にいる俺、凄く楽しいぞ…。
巻ちゃんに報告しなきゃな。