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鎖に釘【オリジナル/エログロ専門 】

第1章 2人が終焉(アイ)に気付くまで


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選ばせてあげる

ドコカラタベラレルカ

これで最後だし。



まだ世界が明るかった頃
散々言った言葉達。


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『因果応報ね。』
自業自得だ。


『ほんとに最後にしない?』
本当に最後にしよう。


『選ばせてあげるわ。』
選ばせてあげるよ。


『これで最後だし。』
これで最後だし。


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喰らいついた部分は
もうだいぶ腐っている

それでも喰らい続けるしかない

目の前の物体に情などない


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死ねないね。
『死ねないわ。』



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ここが地獄と気付かずに
永遠に繰り返す。

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『早く地獄へいきたいわ。』
早く地獄へいきたいな。



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終焉はきっとない
異臭と痛みと共に
終わることない時間がクルクル回る

ただそれだけの虚しい終焉

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『私達にお似合いね。』
俺達にお似合いだね。


『愛してみる?』
愛してみる?


『人喰いなんてお断りよ。』
人喰いなんてお断りだよ。


『滑稽ね。』
いいや、ロマンチックだ。





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もうそれは終焉なのに
それには全く気付かない

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『ロマンチックね。』
いいや、滑稽だよ。


『さよなら。』
さよなら。


『また会ったわね』
また会ったね。


選ばせてあげるよ
『選ばせてあげるわ。』


これで最後だし。
『これで最後だし。』



2人が愛に気が付くまで
この終焉は終わらない。


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