第1章 2人が終焉(アイ)に気付くまで

選ばせてあげるこれで最後だし。
「私の代わりなんていくらでもいるものね。」


そうだよいくらでも代わりなんている。
「あなたの代わりもいくらでもいるの。」

だからなに。
「だから何なのかしらね。」




「選ばせてあげるわ。」
選ばせてあげるよ。



「これで最後だし。」
これで最後だし。

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命が尽きるまで喰らいつくそう。

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何回目だろうね。
「知らない、数えてないわ。」


これで最後だし。
「これで最後だし。」


いたいね
「いたいわ。」

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永遠にお互いの首元に喰らいつく。

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滑稽だね
「いいえ、ロマンチックよ」

あぁ、もういい沢山だ
「そうね、もう沢山だわ」


選ばせてあげるよ
「選ばせてあげるわ」


これで最後だし
「これで最後だし。」


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永遠と繰り返す苦痛と時間
無意味なことだともうとっくに気づいてる

死ねないことも

お互いの肉の味が悪いことも

それでも喰らい続ける。

それが人喰い達の末路

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『死にたいわ。』
死にたいね。