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「新テニ×チョコヴァン」理想のペアVS千代&雪!?

第1章 理想のペアVS 千代&雪!?



 「勝ってみろい」
 丸井は片手をあげ、木手は丸井から少し離れた場所で両手を組んでバスに乗る千代と雪の背中を見送っていました。



 「そうだ、丸井くん、木手くん、これあげる!」
 千代は1回バスから降り、理想のペアに可愛い包装紙で包まれた小さい四角のチョコレートを渡します。



 「もうバレンタイン?」
 丸井はもうチョコを口に入れていました。



 「待ちなさいよぉ、今は秋ですよ、丸井くん」
 メガネを光らせていた木手です。



 「冗談だよ、冗談。ありがとうございます!」



 「ありがたくちょうだいしますよぉ」



 「千代ちゃーん、置いてっちゃうよー。ち~よ~ちゃ~ん~」
 半分怒った顔でバスの中から雪は千代を呼びます。



 「じゃ、幼なじみがうるさいから行くね」



 「気を付けて」



 「あなた、いろいろと気を付けなさいよぉ」



 「どういう意味で女の子に言っているんだよ、キテレツ」



 「ふふふっ、じゃあね」



 千代と雪がバスに乗って行ったあと、チョコレートを食べていた理想のペアは、チョコを口に含めていたからか、よく吹く秋のそよ風がショコラの香りに思えてきたのでした。



 その後、理想のペアはこっそりと観戦していたメンバーたちを呼び、練習に誘っていました。





               終わり

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