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「新テニ×チョコヴァン」理想のペアVS千代&雪!?

第1章 理想のペアVS 千代&雪!?



 ある日、Uー17合宿所に篝月学園から来た2名の男女の生徒が、立海の丸井ブン太と比嘉の木手永四郎と出会い、テニス勝負をすることになりました。



 合宿所のコートに立つ前、篝月学園の美崎千代は、丸井と木手に事情をこう説明します。


 「幼なじみの雪が、何かあたしと2人きりになるためにわざと、学園のイベントのバスとちがうバスにあたしが乗って雪とここに来ちゃったみたいで。丸井くん、木手くんたち合宿所のメンバーに迷惑を掛けて、すみませんでした!」
 と、千代がお詫びしているのに対し、雪の方は丸井と木手に好戦的です。



 「見たところ、君たち、テニスプレーヤーだね」



 「はい、そうですけど」
 そう敬語で答えた人物は丸井です。



 「ぼくたちもテニス強いよね、千代」



 「え、うん、一応、そうね」



 「本当かな?」
 千代が自信なさげに答えていたものだから丸井は苦笑していました。



 「でしたら、あなたたち、オレと丸井くんと1セットマッチしますか」
 木手がテニス勝負にひと言誘ったことにより、早速、コートネットを挟んで4人とも位置につきます。



 サーブは篝月学園の千代から始まりました。



 「丸井くん、木手くん、手加減なしね。おりゃあー!」
 借りたラケットでサーブを打った千代の球の威力があまりに速く、丸井たちは取れません。



 「何ー!?」 
 と、丸井は声をあげてしまいます。



 「ふっ、もう一度行くわよ」
 千代は同じ動きでサーブを打ちました。木手も縮地法を使い、千代の球を打ち返そうとしますが、速さがあり、取れませんでした。



 「キテレツの縮地法でも取れないなんて」
 丸井はそう言ったあと、風船ガムを膨らませ、真剣な表情で相手コートを睨みます。



 その後、千代の高速サーブで1ゲーム取られてしまった理想のペアです。丸井は考えごとをしてしまったか少々、下を向いてぼうっとしてしまいます。



 「次はあなたのサーブですよ、丸井くん」
 と、木手が丸井にテニスボールを渡しました。



 「あ、ああ」
 彼の声に、はっとなった丸井は木手からボールを受け取り、サーブを打ちます。
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