第5章 遊郭編
宇髄一行は一先ず藤の家紋の家に行き、部屋を借りて詳しく話を聞くことになった。
宇髄「遊郭に潜入したらまず俺の嫁と小春を探せ。俺も鬼の情報を探るから。」
善逸「……とんでもねぇ話だ!!」
善逸が瞬時に反応する。普通に考えれば嫁を捜せというのは個人的理由でしかないからだ。
宇髄に嫁が3人いるということを知ると彼は更に怒りを露わにする。
だが、ひとつ疑問が浮かび上がった。
炭治郎「なんで小春さんがいるんですか?」
宇髄「お前ら聞いてねぇのか?彼奴からはお前らの話をよく聞くんだけどな。
小春は俺の“元継子”だ。
今回潜入していた嫁3人の手紙が来なくなったと伝えると小春は真っ先に自分が遊郭に向かうと言った。自分が名の知れた花魁になることで他の奴らを殺させない為だろうな。」
善逸「小春さんが…花魁か……」
勿論小春が遊郭に行くことを誰よりも反対したのは宇髄である。育ての身として自分の子を遊郭に向かわせるなどということはしたくはない。
だが、彼女の意思はとても強く宇髄が言っても聞く耳を持たなかった。宇髄が反対しても自分一人で行くと。
そこで、2つの条件を出した。
1つ、病で声が出せない事にする。
2つ、自分の体を売るような夜の仕事は引き受けない。引き受けたとしても体の関係は持たずただ話すだけ。