第5章 遊郭編
そして4人は吉原 遊郭に向かった。
炭治郎「あそこだけ人だかりができていますね」
善逸「本当だ。」
伊之助「天ぷらか!?」
善逸「いや天ぷらな訳ないでしょ。」
3人は宇髄に女装をさせられ、炭治郎は炭子、善逸は善子、伊之助は猪子として今はとても不細工な顔立ちをしている。
宇髄「ありゃ花魁道中だ。」
花魁道中とは美しく着飾った花魁が揚屋や引手茶屋まで馴染み客を迎えに行くこと。普通常よりも何寸も高い下駄を履くため、花魁は肩に手を添えてゆっくりと歩く。
「あれが4ヶ月でここまで上がった花魁かい?」
「それだけ実力があるんだ。しかし綺麗だね〜」
宇髄「…そうか……」
宇髄は1人で顎に手を置き呟いた。
宇髄「お前らよぉく見とけ。あんなド派手な姿を拝めるのは今だけだ。」
炭治郎「それってもしかして…!!」
宇髄「流石、俺の“愛弟子”だな!」
そこに居たのは水色をベースとした着物に緑色の帯。そして髪を託しあげて慎ましやかに微笑む小春の姿。