第2章 唄柱
師範と一緒に私の屋敷を出てからすぐに、産屋敷に着いた。
やっぱり何度見ても大きいなぁ……
感心していると、師範に背中を押されたのでそのまま足を踏み入れた
宇髄「あーそうだ、小春。」
何かを思い出したように、師範は声をあげた
宇髄「俺の嫁たちがお前に会いたがってたぞ」
『“そうなんですか?”』
宇髄「最近小春不足とも言ってたなぁー」
そう言えば、柱になってから師範の屋敷に行っていない。
忙しかったし、屋敷もあるから行く必要が無くなったのだ。しかし、屋敷を手に入れるまでが長かった。
私の師範が過保護すぎる故、一人暮らしはさせない!……と言い続けたためである。
私は何とか屋敷にいることが出来てるけど、誰かいる訳でもないから少し寂しい
宇髄「つーわけで、今度俺の屋敷に来い!」
『“え、いいんですか?”』
宇髄「当たり前だろ!小春は俺の弟子なんだからな!!
屋敷に来た時は、飯食わせてやるよ!」
本当に師範は優しい
そんな会話をしていると産屋敷の庭に着いた