第2章 唄柱
いよいよ私を含めての機能回復訓練が始まった
継子のカナヲやアオイが相手をしている。
基本的な内容は、柔軟と瞬発力を鍛えるもの、そして簡単に言えば鬼ごっこ
まだ無駄な動きが多かったりするけど、一般隊士に比べたら3人とも全然いい。
指示をするのはアオイの方がきっと上手いから、私はしばらく様子を見ていることにした
すると、カナヲが私の事をじっと見つめ、目の前にたった
カナヲ「……小春さんはやらないの…?」
『“私は教えるのが苦手だから、カナヲとアオイに任せようかなって”』
カナヲ「…1対1で私の相手をして欲しいです」
唐突にそんなことを言われるとは思ってもいなかった。カナヲとはしのぶちゃん経由で関わった事や、お互いあまり話すほうでは無いため直ぐに打ち解けた仲だが、初めてカナヲと稽古をするから少し楽しみだった。
『“いいよ、”』
そう文字を書いて竹刀を握った。いつもの刀の感覚とは違うから少し違和感があるけど問題は無い