第5章 友情運UP☆
『ごちそーさんでした。助かりましたわぁ』
その子は満足そうに手を合わせた。
『役に立ててよかったよ。』
美嘉ちゃんははにかんだ。
『そうか。お二人さん、名前なんて言うん?』
『私は一年二組の中山美嘉。』
『私も美嘉ちゃんと同じクラスの市川理沙だよ。』
軽く自己紹介。
『そうなんや。うちは一年三組の霜月芽生(シモツキ*メイ)。関西人やでっ♪』
『へぇ…関西人。』
ここまでハッキリと関西人とわかる人と出会ったのは初めてだ。
『これからよろしくな☆ほな、用事あるで行くわ。この恩は一生忘れんで!!』
霜月さんは手を振りながら屋上から出てった。
『元気な人だったね。』
『ねっ』
友達になれたのかな?
そしたら今日で二人友達ができたことになる。
そう考えると笑みが溢れた。
『そろそろ教室行こっか。』
『そうだね』
私たちも屋上を出た。