第5章 友情運UP☆
席に着いた。
首痒いな~。
陵をチラ見する。
不適な笑みを浮かべていた。
ゾクッ
寒気がした。
『おう、陵おはよー☆』
そんな空気を切り裂いたのは…
あれ?
誰だっけ?
よく陵と一緒にいる男子。
パチッ
目があった。
『市川さん、おはよっ』
『おはようっ』
反射的に挨拶。
えーと…
『俺は入谷拓真。陵の友達として改めてよろしく!!』
そうそう、入谷くん!!
すぐ近くの席じゃん。
『よろしく、私は…』
『ああ!知ってるよ!!市川理沙ちゃんでしょ?俺、クラス全員名前覚えてるから!!』
すごい…
私なんて全然(汗)
『じゃあ、これから友達ってことで!!あと、陵をよろしくな♪』
『う、うんっ――て、え!?』
なぜ陵!?
入谷くんはご機嫌そうに席に戻っていった。
入谷くん…
ユニークな人だな。
友達になれてよかった!!