第14章 魅惑、誘惑?
*理沙side*
「陵遅いなぁ…」
ガチャッ
「!」
と、思ったら来た。
「悪い、遅くなった」
「ううん、大丈夫。…あれ、購買は?」
陵は何も持っていなかった
「……売り切れてた。」
「そう、なんだ?」
ってことは陵の昼ごはんないじゃん。
「もういい。俺は寝る」
ふてくされたように寝転がる陵。
うーん…
「私の弁当…少し食べる?」
「いい」
ギュー グルグル
陵のお腹が鳴った。
ほんと強がりなんだから
「食べなきゃダメだよ。ほら、遠慮しなくていいから」
「……」
陵はしぶしぶ起き上がった。