第14章 魅惑、誘惑?
歩いているうちに、自分の家に着いた。
「じゃ、俺の家ここだから…」
「あのっ」
「?」
家に入ろうとしたら川上が引き止めるように俺に声をかけた。
「私の家、ここからもう少し先にあって…裏路地とか通らなきゃいけないんだけど、最近 不審者が出たらしくて…」
不審者?
最近出たのか…物騒だな。
「私、昔 不審者にあったことがあるから、そうゆうの本当に怖くて…っ」
川上の声は震えていた。
確かにもう暗いし、女だけだと危ないよな…
「じゃあ、送ってくよ」
「…! 本当?」
「ああ、危ないからな」
川上はホッと胸を撫で下ろして「ありがとう」と微笑んだ。
こうして川上を送ってくことになった。