第2章 良い子の話
習性って悲しくて
長年培われた逆らっちゃいけない
良い行いへ私は素直に従ってしまった
貴方から送られた最後の言葉は
自分のやりたいようにやれ
それだったけど
怒ってくれなきゃ
無理矢理引き出してくれなきゃ
私、わがままなんて言えないよ
誰に抱かれても
貴方のその時の笑顔が忘れられない
幸せそうに眠る寝起きの悪い貴方に
擦り寄って、寝ぼけながら抱きしめられたい
忘れられない人がいます
喧嘩腰で素行が悪そうで
いつも私を怒鳴ってた人
世界一優しい人
1度も言えなかった言葉を
実は今も繰り返し呟いています
あなたの事が大好きです
ねえ、早く怒鳴ってよ。
素直になれって怒ってよ。