第2章 良い子の話
抱いてくれって
一緒に居たいんだって言えって
自分でちゃんと伝えて来いって
早く手を無理矢理掴んでよ
そう思いながら
それなりの人に手を優しく引かれる
『好きだよ、ほんとに良い子だね。』
「ありがとう、なんとも思ってなきゃ
こうやって一緒に居ないよ。」
胸糞悪い毎日に
また私は意固地になっている。
「(つまんない男。)」
早く怒鳴ってよ
素直になれるのはあなた1人だけ
クソ男って依存するのよ
そんな友達の台詞に
そうなのかもしれないと
貴方を信じられなかった
馬鹿すぎる自分を殺してやりたい
貴方程の人なんて何処にも居ない
本当、良い子 って損よね。